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東京マルイのエアコキのH&K USP HG 18禁/ホップアップをレビュー

東京マルイ H&K USP HG 対象年令18才以上/ホップアップの画像

主なスペックなど

全長 重量 装弾数 初速 定価
198mm 約380g 25発 約60m/s 2,900円(税別)

東京マルイのエアコキのH&K USP HGは、別ページにも記載したが、価格が安い割にはとてもリアルにできている。

全体的な造形のできやフルサイズのマガジン、一体成型のスライドはもちろん、動かない可動部分(ダミー)はないし、スライドはフルストロークまで下がり切り、おまけに実銃通りに通常分解(フィールドストリッピング)までできる。ベレッタとガバメントを手に入れた私が、さらなるリアルさを求めて三丁目に購入したエアコキだったが、大満足だった。

それで、他の方々が散々レビューしていて今さらなのだが、私はこれ以上安くてリアルなエアコキを見たことがないので、このページに詳細をレビューしておくことにする。私が買ったのは18禁のホップアップ付きのモデルだ。

  • 箱と内容物の画像
  • 左面の画像

いつもの見慣れた箱に本体、マガジン、BB弾、取扱い説明書などが入っている。

本体を持ってみた第一印象は、ちょっと軽い感じが否めないが、ウエイト(重り)がたっぷり入ったマガジンを装着すると、ほどほどの重さになる。10禁のマガジンにはウエイトが入っていないので、10禁はそのままだとちょっと軽いだろう。

この銃に限らず、トイガンはたいていフレームがABS樹脂でできている。本物のUSPもフレームはポリマーフレーム(プラスチックのフレーム)なので、「ああ、実銃もこんな感じなんだな。」と都合良く想像できるのが良い。

外観

  • スライドの画像
  • 背面の画像

東京マルイのH&K USP HG 18禁/ホップアップのスライドは、上述した通り一体成型で、塗装とヘアライン処理の二重の表面処理になっている。スライドの刻印は、実銃通りに再現されていて満足度が高い。スライドのパーティングライン(金型の分割線)は、全く処理されていないが、端に回されていてあまり目立たない。同社のエアコキのコルト ガバメントM1911A1 HGでは、完全にパーティングラインが処理されていたが、USPは目立たないようにしてそのコストを削減している。四角い銃だからこそできるコスト削減法だ。ここで削減したコストはどこに使われるのだろうか?

フロントサイトとリアサイトは、スライドと一体成型になっていて、別パーツにはなっていない。後でドットを入れられるようなくぼみもない。

ハンマーはトリガーと完全に連動している。シングルアクション、ダブルアクションとも再現されているので、どちらのアクションでもカチャカチャ空撃ちして遊ぶことができる。ハンマーを起こした際に、トリガーがシングルアクションの位置まで後退するのも実銃通りだ。ハンマーとトリガーの裏側は、同社のエアコキのベレッタ M92F ミリタリーモデル HGと同様に、さり気なく肉抜き加工されている。

※シングルアクションとは、ハンマーを起こした状態でトリガーを引いて発射する作動のことで、ダブルアクションとは、ハンマーを倒した状態でトリガーを引いて発射する作動のことである。

  • エジェクションポートの画像
  • マズルの画像

エジェクションポート(排莢口)はただ単に開くだけではなく、チルト・バレル・ロック式のショートリコイルまで再現されていてリアル。スライドを引いた際に、チャンバーカバー(薬室のカバー)が沈み込むチルトダウンや、バレル(銃身)が少しだけ上がるチルトアップまで再現されているとは芸が細かい。スライドの後退量は実銃同様で、フルストロークだ。チャンバーカバーは無塗装で、H&Kの刻印が入っている。

マズル(銃口)はライフリングが再現されたリアルなもの。ここからの眺めもスライドが一体成型になっている恩恵が大きい。

インナーバレル(内側の銃身)は真鍮製。同社のエアコキのコルト ガバメントM1911A1 HGのように、アルミでコスト削減はしていない。私としてはインナーバレルはアルミで良いので、フレームを一体成型にするか、海外製品のようにスライドストップをかけられるようにして欲しかったが、まあ無理なんだろうね。

  • フレームの画像
  • セーフティとスライドストップの画像

フレームはいつも通りモナカで分割されている。しかし、ネジで固定されているので、コルト M1911A1ガバメント HGで見られたようなパカパカした感じは、全くない。表面処理は塗装ではなく、グリップを中心にシボ加工(シワ模様)のようなものが施されているが、少しテカリがあるのが残念。マガジンキャッチはトリガーガードの隅に付いているので気付きにくい。マガジンの底にもH&Kの刻印が入っている。

セーフティ(安全装置)はハンマーを起こしている時に、上方向に動かすことでかけることができる。下方向には動かない。実銃には、下方向に動かせば、ハンマーを安全に落とせる機能(デコッキング機能)があるが、さすがにそれは再現されていない。

スライドストップはもちろん機能しないが、別パーツになっていて、上方向に無理矢理に動かすことで、通常分解(フィールドストリッピング)ができる。しかし、分解に慣れていない方はしない方が無難だ。壊れてもいないものを分解で壊してしまっては、激しく後悔するのが目に見えている。私はボロボロになるまで使い倒してから分解するスタンスだ(笑)。

  • マガジンの画像
  • マガジンの底の画像

マガジンは上述した通りフルサイズのマガジンで、サンドブラスト処理を施したようなざらついた質感になっている。形状も特に問題はない。マガジンの底は別パーツになっていてリアルだが、側面の固定しているネジが目立つのはマイナス。装弾数は最大で25発だ。

このタイプのマガジンは、同社の別売りのローダーを使えば、BB弾を入れるのが格段に楽になる。

実射

東京マルイのエアコッキングガン(エアーハンドガン)の実射性能は、どれもあまり変わらない。差があるとすれば、それは個体差による差が大きい。私が購入したエアコキは、このH&K USPを含めて何の不満もなかった。

コッキングは、USPはスライドが大きいのでつかみやすい。しかし、フルストロークであることが仇となり、スライドを引き切るのがちょっと大変。18禁は10禁に比べて強いスプリングが使われているのだからなおさらだ。

威力は室内で使用するのがメインなら正直18禁では強すぎる。10禁ぐらいが調度良い。屋外なら威力が強い方が良いだろうが。

まとめ

東京マルイ H&K USP HG 対象年令18才以上/ホップアップの画像2

東京マルイのH&K USP 18禁/ホップアップは、定価3,000円程度では、これ以上作り込むのは無理ではないかというぐらいよくできたエアコキである。

私は今でも時々この銃を箱から出して遊んでいるが、フレームが一体成型でスライドストップがかかれば、ほぼ完璧だったのにと何度思ったことか知れない。

元々この銃が好き、形が気に入った、ベレッタやグロック以外の現代拳銃が何か欲しいという方には、ぜひともおすすめしたい一丁である。

購入について

東京マルイの同条件のエアコッキングガン(エアーハンドガン)は、定価は皆同じだ。この程度の価格ならどこで購入しても大差はないので、最寄りのおもちゃ屋などでも良いのではないか。私も伊丹市内のトイガンショップで買った。

最安値は定価の3~4割引の間になるだろう。昔は伊丹市内のヤマダ電機でも3割引+1割ポイント還元だったが、最近は全く見かけない。

その後

2013年5月に18才以上のホップアップ付きのモデルは、価格が改定された。定価が2,900円から3,500円になり、パッケージも変わった。東京マルイのエアコッキングガン(エアーハンドガン)は、低価格も魅力のひとつなので残念だ。

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