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東京マルイの電動ガンのH&K MP5A5 HG 18禁をレビュー

東京マルイ H&K MP5A5 HG 対象年令18才以上の画像

主なスペックなど

全長 重量 装弾数 初速 定価
490mm/660mm 約1,900g 50発 約80m/s 25,800円(税別)

H&K社のMP5シリーズは、アクション映画やアクションゲームによく登場する、超有名なサブマシンガンである。映画やゲームがそれほど好きじゃない方でも、この銃はたぶん見たことがあるはずだ。

今回取り上げるH&K MP5A5は、MP5シリーズのスライドストック(可動ストック)モデルに当たる。MP5には他にも固定ストックのMP5A4やクルツ(切り詰められた)のMP5KA4、MP5KA4 PDW、オプションが最初からごてごて付いているMP5 R.A.Sなど、色々なバリエーションがある。

昔から東京マルイも電動ガンとしてMP5A5をモデルアップしているが、このモデルは旧型からバージョンアップした4代目で、文字通りHG(ハイグレード)モデルになる。旧型からの変更点は、次の通りだ。

  • サイレンサー(別買)のダイレクト装着が可能なネジ加工済み新型マズル(14mm逆ネジ)
  • コッキングピース内部に補強パーツを追加
  • 金属製リアサイトベースを採用

新型は金属パーツが増やされて剛性アップが図られているようだ。旧型は新型に置き換わる形で生産終了した。

ダイハードやバイオハザードが大好きな私は、「東京マルイの長物の電動ガンを買うならこのモデルだな。」と昔から何気に決めていた。そして、社会人になり、少ないながら給料をもらうようになったので購入してみた。

一番興味があるのはもちろんフルオート射撃(連射)なのだが、初めての電動ガンなので、その他のことも逐一レビューしていくことにする。

  • 内箱と内容物の画像
  • 右面の画像

置き場所に困るぐらい大きな箱に本体、BB弾、保護キャップ、チャージャー、チャージングロッド、クリーニングロッド、取扱い説明書などが入っている。取扱い説明書はMP5A4と兼用のようだ。

※実射するには他にミニバッテリー SDタイプと専用の充電器が必要。追記:ミニバッテリー SDタイプは生産終了。新型はミニSバッテリー。

それにしても、まさかスライドストックが延ばされた状態で箱詰めされているとは(苦笑)。通りで箱が大きいわけだ。まあ、この辺はMP5A4と兼用なので仕方がないところか。

発砲スチロール製の内箱から本体を取り出してみる。ズシっと重く、思わず笑みがこぼれる。全体的な質感も綺麗に塗装が施されているし、要所には金属パーツが使われているので印象が良い。この重量と質感が、より一層高価なおもちゃを買ったという気にさせてくれる。

外観

  • 上面の画像
  • 背面の画像

東京マルイのMP5A5 HGの仕上げは、全体的につや消しブラックの塗装になっている。亜鉛ダイキャスト製の金属パーツのみ黒染めか。塗装にしても黒染めにしてもムラもなく綺麗。しかし、色付け方法が違うので、どうしても色味が違ってしまうのは仕方がないところか。大きい銃だけに色味の違いが目立つので気になるのだろう。

コッキングレバーは亜鉛ダイキャスト製だが、ただの飾り。一応ガシャっとそれっぽく引けるが、何の機能も果たさない。

フロントサイトとリアサイトも亜鉛ダイキャスト製になっている。リアサイトはドライバーで左右を調整でき、円形のパーツを回転させると、穴のサイズを4段階に切り替えることができる。だが、フロントサイトにちょっと癖があるので、照準は合わせにくい。フロントサイトとリアサイト近辺にある輪っかは、スイングを取り付けるためのもの。

  • ハンドガードの画像
  • スライドストックの画像

ハンドガードはプラスチック製。表面処理は、手で掴んだ際に滑りにくいように、シボ加工(シワ模様)を施したようなざらついた質感になっている。MP5A5はハンドガードの中にバッテリーを入れることになるが、取扱い説明書を参照しても、慣れていないせいかなかなか取り付けられない。ハンドガードの左側後方のレバーは、ホップのかかり具合を調節するためのものだ。

スライドストックは17cmまで伸ばすことができる。ストックリリースレバーを使ってスライドストックを伸ばすと、段階ごとにカチッとロックがかかって固定される仕組みになっている。強度を確保するために支柱は金属製になっているが、若干ガタ付く。まあ、こんなものなのだろう。表面処理は柄の部分だけが滑り止めのシボ加工、あとは塗装のようだ。

  • エジェクションポートの画像
  • マズルの画像

エジェクションポート(排莢口)は、昔のエアコッキングガンみたいに完全に封鎖されているのが残念。外観的に一番痛い部分だ。ダミーでもここが開くのと開かないのとでは見た目のリアルさが全然違う。

マズル(銃口)は亜鉛ダイキャスト製。これは上述したが、今回の新型から、サイレンサーが取り付けられるように14mm逆ネジ式になっている。サイレンサーを取り付ける場合は、バレルフロントカラー(マズルの先端のパーツ)を外してから行えばいい。インナーバレル(内側の銃身)は当然真鍮製だ。

  • フレームの画像
  • セレクターの画像

フレームは金属製とプラスチック製の部分が混在している。この手の銃はどこからどこまでがフレームになるのかわかりにくいが、グリップフレーム以外の部分は残念ながらモナカ構造になっているようだ。強度的にはやや不安か。

グリップフレームはプラスチック製。表面処理はハンドガードやスライドストックの柄の部分同様、滑りにくいようにシボ加工を施したようなざらついた質感になっている。電動ガンは重いので、グリップフレームはもちろん一体成型になっているが、パーティングライン(金型の分割線)は処理されていない。トリガーガード前の金属製のレバーは、マガジンを取り外す際に使うマガジンキャッチレバーだ。

※グリップの底部中央の穴は、モーターのギヤのかみ合わせを調整するためのもの。M3止めネジ用六角レンチで調整する。ネジを外せば、モーターを交換できるようだ。

セレクターレバーはセーフティ(安全装置)とセミオート(一発)、フルオート(連発)を切り替えるために使う。絵で説明してくれているので、非常にわかりやすい。左右両側面から操作できるようになっている。

  • マガジンの画像
  • マガジンの画像2

マガジンは、実銃同様のスチールプレス製のアウターケースを採用したものになっていてリアルだ。マガジンへの装弾は付属のチャージャーを使って行う。装弾の仕方は取扱い説明書に記載されている。装弾数は最大で50発。

実射

さて、いよいよ実射に移る。セレクターレバーでセミオートとフルオートを切り替えられるのは、レビューした通りだ。とりあえずは、ホップアップの調節を兼ねて屋外に向けて試し撃ちしてみる。

子供みたいにわくわくしながら、フル充電したミニバッテリーとBB弾を満タンにしたマガジンをセットする。そして、自分の部屋の窓を全開に開け、人がいない安全な場所に適当な標的を見つけて行った。

まずはセミオート。トリガーは特に引っかかりなく、スパッと引ける。「ウィン!」という電気的な音とともにBB弾が発射され、狙った場所よりちょっと下に着弾する。同社のガスブローバックガンとほぼ同等の性能だ。撃ち心地は、ガスブロのようにスライドが後退するわけでもないので、何の挙動もなく、「ああ、こんなものか。」という感じ。その後、4、5発試し撃ちしてホップアップを綿密に調節した。

次はいよいよフルオート。トリガーを引きっ放しにする。「ウィウィウィウィウィン!」という音とともにBB弾が連射され、ものの見事に同じような場所に当たる。これは凄い!室内では性能を持て余すのが容易に想像できる。実際に室内でダンボールを標的に実射してみたが、5発程度撃っただけで危うく壁を傷付けそうになった。これはもう完全にサバイバルゲームで使うための道具だ。

まとめ

東京マルイ H&K MP5A5 HG 対象年令18才以上の画像2

東京マルイの電動ガンのH&K MP5A5 HG 18禁は、重量と質感こそなかなかリアルだが、電動ガン特有の内部パーツと発射音を加味すれば、とてもリアルとは言えない。

しかし、実射性能は超一流で、一般人の室内使用では能力をフルに発揮できないほどだ。屋外、特にサバイバルゲームで使ってこそ真価を発揮するエアガンだろう。

逆に室内使用の方は大きさと実射性能のよさが仇となり、使用頻度が少なくなる可能性が高い。現に私もこのエアガンはほとんど箱にしまい込んだままである。

購入について

電動ガンは高価なので、購入する店はよく吟味しよう。

私は、MP5A5 HG 18禁のサバゲスタートセット(店が電動ガンをすぐ始められるようにしてくれているセット品)を、L.A.ガンショップ(現L.A.ホビーショップ)というネット通販店で買った。箱が大きいので、こういう時は家まで送ってくれるネット通販は本当に便利である。ただし、この店は商品は安いが、送料が高いのが残念。送料が安いなら、たぶんトイガンのネット通販店では最安値だろう。

近所にLA並みに安い店があるなら、送料が浮くのでそこで買えば良い。問題はどうやってこの大きい商品を持ち帰るかだね。

その後

特殊部隊のMP5A5を再現するために様々なオプションを買い足した。詳細は関連するページに記載する予定。

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