東京マルイのエアコッキングガン(エアーハンドガン)は、本来リアルさを求めて購入するものではない。気軽さを求めて購入するものである。しかし、そこはあえて置いておいて、東京マルイのエアコキで一番リアルなモデルを選ぶとすれば、一体何になるのだろうか?
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東京マルイのエアコキで一番リアルなモデルとは?
東京マルイのエアコッキングガン(エアーハンドガン)は、本来リアルさを求めて購入するものではない。気軽さを求めて購入するものである。
しかし、そこはあえて置いておいて、東京マルイのエアコキで一番リアルなモデルを選ぶとすれば、一体何になるのだろうか?
東京マルイのエアコキは、対象年令10才以上と18才以上(ホップアップなしとあり)の製品では、仕様の違いがあり、発売された時期や共通する仕様で第一世代、第二世代、第三世代に分かれる。
※ホップアップとはBB弾に上向き回転をかける機構である。
誰でも18禁の製品で、新しい世代ほどリアルと想像すると思うのだが、ここでそれぞれの特徴を細かく見ていき、考察していくことにする。
対象年令10才以上と18才以上(ホップアップなしとあり)の製品には、定価や外箱によって以下のような仕様の違いがある。
対象年令10才以上(ホップアップあり)の製品の仕様:
※定価は1,980円。追記:2013年5月に1,980円から2,500円に価格が改定された。
※現行ロットの10禁には、ホップアップなしの製品がない。
※H&K社の銃は、スライドにヘアライン処理がされている。
対象年令18才以上/ホップアップなしの製品の仕様:
※定価は、第一世代(非ハイグレード)の製品が1,900円、その後の世代(ハイグレード)の製品が1,980円。
※第一世代(非HG)の18禁は、コルト ダブルイーグル以外全てこの仕様になる。
※H&K社の銃は、スライドにヘアライン処理がされている。
対象年令18才以上/ホップアップありの製品の仕様(例外あり):
※定価は2,900円。追記:2013年5月に2,900円から3,500円に価格が改定され、パッケージも変わった。
※第一世代(非HG)では、コルト ダブルイーグルのみ18禁/ホップアップなしとありの両方のモデルが存在する。
※第三世代のコルト ガバメントM1911A1のみ18禁/ホップアップありのモデルにもかかわらず、インナーバレルがアルミである。
上記を見ると、18禁/ホップアップありの製品は、定価が一番高くなるのは当たり前だとわかって頂けただろう。これらのことを踏まえて、それぞれの世代の特徴を見ていくことにしよう。
※定価はいずれも税別表示。
初回生産された時期:1985年~1991年
該当するモデル(発売された順):ルガー P08、ワルサー P38、AMT 44オートマグ、S&W M645、南部14年式、IMI デザートイーグル44マグナム、コルト M1911A1ガバメント、オメガ 10mmオート、ベレッタ 92F、ブローニングHPコンペティション、コルト ダブルイーグル
※ルガー P08や南部14年式、ベレッタ 92F、ブローニングHPコンペティション、コルト ダブルイーグルは、もうすでに生産終了になっている。
共通する仕様(例外あり):
※上記だけでも明らかにリアルじゃないので、もうこれ以上は書かないが、これらに付け加えて、第二世代以降のデメリットは全て存在する。
モデルごとの仕様:
※AMT 44オートマグやS&W M645、IMI デザートイーグル44マグナム、コルト M1911A1ガバメント、オメガ 10mmオート、ベレッタ 92F、コルト ダブルイーグルは、ステンレス仕様が存在したが、もうすでに生産終了になっている。
※コルト ダブルイーグルは、初期の頃はマガジンが細長かったが、その後フルサイズのマガジンになった。
私が子供の頃に買った、AMT 44オートマグをはじめとするエアコッキングガンもこの世代に含まれる。共通する仕様を見ただけでリアルにはほど遠いことがわかる。
初回生産された時期:1992年~1996年
該当するモデル(発売された順):AMT オートマグⅢ、コルト センチメーターマスター、グロック17、グロック17L、シグ・ザウエル P228、H&K P7M13、スタームルガー KP85、CZ75 1st
※グロック17が、初めてホップアップが付いたモデルである。
共通する仕様(例外あり):
※グロック17やグロック17L、H&K P7M13には、元々ハンマーがない。
※シングルアクションとは、ハンマーを起こしてからトリガーを引いて発射する作動のことで、ダブルアクションとは、ハンマーを倒したままトリガーを引いて発射する作動のことである。
※H&K P7M13には、元々ショートリコイルの機構がない。
モデルごとの仕様:
※AMT オートマグⅢやコルト センチメーターマスター、シグ・ザウエル P228、H&K P7M13、スタームルガー KP85は、ステンレス仕様が存在するが、ラインナップはその都度変わるので、詳細は東京マルイのホームページで確認して欲しい。
※シグ・ザウエル P228は、初期の頃は正式刻印だったが、その後トイガンオリジナルの刻印になった。追記:2013年5月から?正式刻印に戻っているようだ。
全体的な造形が実銃に近くなり、対象年令18才以上のモデルを中心に表面処理が施され、マガジンもフルサイズになった。HG(ハイグレード)の名称が付くのもこの世代からで、見た目のリアルさは飛躍的に上がったと言える。
しかし、スライドとフレームは相変わらずモナカのままで、内部をはじめとする細かい部分もリアルとは言えない。エジェクションポートは開くモデルと開かないモデルが混在する。この世代もリアルというには何か物足りない。
初回生産された時期:1997年~2002年
該当するモデル(発売された順):H&K USP、ベレッタ M92F ミリタリーモデル、ベレッタ M8000 クーガーG、H&K ソーコム Mk23、コルト ガバメントM1911A1、S&W PC356
発売される予定だったモデル:STI イーグル6.0
共通する仕様(例外あり):
※コルト ガバメントM1911A1には、元々ダブルアクションがない。
モデルごとの仕様:
※ベレッタ M92F ミリタリーモデルのみステンレス仕様が存在するが、ラインナップはその都度変わるので、詳細は東京マルイのホームページで確認して欲しい。
第二世代のメリットはそのままに、全モデルともスライドが一体成型になり、内部にも手が加えられてさらにリアルになった。エジェクションポートは開くだけではなく、ショートリコイルなどの機構まで再現されている。
モデルごとの仕様(主にデメリット)を並べてみると、H&K USPが一番デメリットが少なくてリアルになるようだ。まあ、アラ探しをしないとわからない程度の差だが。
この世代のモデルは、フレームを一体成型にし、フルストロークでスライドストップをかけられるようにすれば、もうやることがないんじゃないかと思うぐらいできが良い。
東京マルイのエアコッキングガンは、世代を重ねていくごとにどんどんリアルになっていったのがわかった。外面的なリアルさだけではなく、まるでモデルガンのような、内面的なリアルさも盛り込まれていたことには正直驚いた。
現時点では、些細な差でH&K USPが一番リアルなモデルになるのではないかと思われるが、第三世代のモデルならどれを買っても後悔はしないと思う。
ただし、エアガンはあまりリアルさだけにこだわると、壊れやすくなったり、性能が落ちたりするので、注意が必要だ。